シャンプーを香りで選ぶときは、まず「好きな香りの系統」を知ることから始めましょう。この記事では、代表的な香りの系統とその印象、香りを楽しむためのコツを解説します。あわせて、香りの強さで周囲に配慮したいポイントも紹介します。
シャンプーの香りを選ぶ前に
シャンプーは毎日使うものなので、香りが好みに合うと入浴の時間が楽しくなります。一方で、香りは時間がたつと変わったり、体調や季節で感じ方が変わったりします。店頭で試せる場合は、手の甲などで少し時間をおいて確かめると、好みかどうか判断しやすいです。
シャンプーの本来の役割は、頭皮の皮脂や汚れを洗い流すことです。香りだけでなく、洗い上がりの感触や髪質との相性もあわせて選びましょう。
香りの系統と印象

日本香料工業会は、フレグランスの香りのタイプとして、シトラスやフローラル系などを紹介しています。シャンプーの香りも、こうした系統の名前で表示されていることがよくあります。代表的な系統を表にまとめました。
| 系統 | 香りのイメージ | 印象 |
|---|---|---|
| シトラス | レモン・ベルガモットなどの柑橘 | すっきり・爽やか |
| シングル・フローラル | バラ・ジャスミンなど1種類の花 | シンプル・可憐 |
| フローラル・ブーケ | 複数の花を束ねた香り | 華やか |
| フローラル・グリーン | 花に葉や青りんごのような青さを加えた香り | みずみずしい・自然 |
| ハーブ | ラベンダー・ミントなどのハーブ | 落ち着いた・すっきり |
| オリエンタル | バニラのような甘さに樹脂の香り | 甘く温かみがある |
シトラス系
柑橘類のすっきりした香りです。香りの立ち上がりをよくするために使われることが多い香りとされています。朝にシャンプーする人や、軽やかな香りが好きな人に向いています。
フローラル系
花の香りをもとにした系統で、シャンプーではとくによく見かけます。1種類の花の香りもあれば、いくつかの花を組み合わせた華やかな香りもあります。同じフローラルでも、甘さや華やかさに幅があります。
グリーン・ハーブ系
葉や草、ハーブのような自然を感じる香りです。甘い香りが苦手な人や、すっきりした香りが好きな人に選ばれやすい系統です。
オリエンタル・甘い系
バニラのような甘さや、温かみのある香りです。しっかりとした香りが好きな人に向いていますが、香りが残りやすいものもあります。
香りを楽しむためのコツ
シャンプー前に髪をしっかり濡らす
髪と頭皮が十分に濡れていると、シャンプーが泡立ちやすく全体に行き渡りやすくなります。泡が全体に広がることで、香りも髪全体になじみやすくなります。
すすぎ残しをしない
香りを残したいからといって、すすぎを短くするのはおすすめしません。花王のヘアケア情報では、泡やぬめりがなくなるまですすぐことを勧めています。すすぎ残しは、頭皮のかゆみの原因になることもあるとされています。
同じ香りのシリーズでそろえる
シャンプーとコンディショナー、洗い流さないトリートメントの香りがばらばらだと、香りが混ざります。香りを楽しみたい場合は、同じ系統や同じシリーズでそろえると、まとまった印象になります。
しっかり乾かす
花王のヘアケア情報では、乾かすときは根元から風を当てることを勧めています。根元までさらさらになるまで乾かすと、すっきりした状態で香りを楽しめます。
香りの持ちは、製品の設計や髪の状態によって変わります。「何時間続く」と決まっているわけではないので、パッケージの説明も参考にしましょう。
香りの選び方のヒント
どの系統を選べばよいか迷うときは、次のように考えると絞り込みやすくなります。
- 好きな果物や花、ハーブを思い浮かべ、近い系統から試す
- 普段使っている香水やボディケアの香りと系統をそろえる
- 朝に洗うならすっきり系、夜に洗うなら落ち着いた香りなど、時間帯で選ぶ
- 家族と共用するなら、好みが分かれにくい控えめな香りを選ぶ
迷ったときは、まず少量サイズやトライアルサイズで試すのもひとつの方法です。
香りの強さで気をつけたいこと
香りは、自分にとっては心地よくても、周りの人も同じように感じるとは限りません。消費者庁などの省庁は「その香り 困っている人もいます」という啓発ポスターを共同で作成しています。柔軟仕上げ剤などの香りで頭痛や吐き気がしたという相談が、消費生活センターに寄せられているためです。
周りに配慮するポイント
- 職場や学校など、人と近い距離で過ごす日は控えめな香りを選ぶ
- シャンプー、トリートメント、スタイリング剤、柔軟剤の香りを重ねすぎない
- 洗い流さないトリートメントなどは、製品の表示どおりの量を守る
- 香りの強さを気にする人がいる場では、無香料や微香性のものを選ぶ
香りの感じ方には個人差があります。自分では慣れてしまい、香りの強さに気づきにくいこともあります。「香りを楽しむ」と「周りへの配慮」を両立させる意識をもつと安心です。
まとめ
- シャンプーの香りは、シトラス・フローラル・グリーン・ハーブなどの系統で選ぶと探しやすくなります
- 香りを楽しむには、しっかり濡らす・すすぐ・乾かすといった基本が大切です
- シリーズをそろえると、香りがまとまりやすくなります
- 職場など人と近い場では、香りを重ねすぎないよう配慮しましょう
美容室で、髪質に合うシャンプーを相談してみるのもひとつの方法です。美容室を駅・エリアから探す
参考
- 日本香料工業会「フレグランスのタイプ」:https://www.jffma-jp.org/about/fragrance/type/
- 花王「聞けばわかるヘアケア」:https://www.kao.com/jp/haircare/listen_haircare/
- 花王「髪と頭皮にやさしい洗髪方法」:https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/8-1/
- 花王「乾かし方のポイントとしくみ」:https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/9-4/
- 消費者庁「その香り 困っている人もいます」(ポスター):https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/other/

