ヘアブラシは、価格よりも「用途に合った種類を選ぶこと」が仕上がりを左右します。手頃な価格のものでも、種類と毛の素材を目的に合わせれば十分に役立ちます。この記事では、ブラシの種類と用途、髪質別の選び方、手入れ方法を解説します。
まず決めたいのは「何に使うか」
ヘアブラシは、使う場面によって向いている形が変わります。買う前に、主な用途を決めておきましょう。
- 毎日のとかす・からまりをほどく
- ドライヤーで乾かしながら形を整える
- 前髪や毛先に丸みやカールをつける
- 乾いた髪をとかして、表面を整える
1本ですべてをこなそうとするより、用途に合う1本を選ぶ方が満足度は高くなりやすいです。
ヘアブラシの種類と用途

代表的な4種類の特徴を、表にまとめました。
| 種類 | 形の特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| パドルブラシ | 平たく幅の広い板状。ピンが並ぶ | 広い面を一度にとかす、ブロー |
| クッションブラシ | 毛台に弾力のあるふくらみがある | 毎日のブラッシング、頭皮にやさしくとかす |
| ロールブラシ | 円筒形でピンが全周に並ぶ | ブローで前髪や毛先に丸み・カールをつける |
| 獣毛ブラシ | 豚毛などの天然毛を使う | 乾いた髪をとかし、表面を整える |
パドルブラシ
面が広いので、ロングヘアや毛量の多い髪を短時間でとかせます。ブラシ部に穴があるタイプは、ドライヤーの風を通しながらブローしやすい設計です。乾かす時間を短くしたい人にも向いています。
クッションブラシ
毛台にクッション性があり、ピンが頭皮に当たったときの力を逃がしてくれます。ブラシメーカーの業務用ラインでも、頭皮のマッサージに適したブラッシング用として位置づけられています。毎日とかす1本目として選びやすい種類です。
ロールブラシ
ブローで前髪や毛先にボリュームのあるカールをつけたいときに使います。直径によって仕上がりが変わるため、髪の長さに合わせて選びます。
- 短い髪・前髪:直径の小さいもの
- 肩より長い髪:直径の大きいもの
ドライヤーの熱を当てて使うため、耐熱温度が表示されている製品は事前に確認しましょう。
獣毛ブラシ
豚毛などの天然毛を使ったブラシです。乾いた髪をとかして毛流れを整え、ツヤを出したいときに向いています。シャンプー前に使うと、髪についたほこりや汚れを浮かせて洗いやすくなるとされています。
髪質別の選び方
同じ種類でも、ピンや毛のかたさで使い心地が変わります。髪質に合わせて選びましょう。
| 髪の状態 | 選び方の目安 |
|---|---|
| 細くやわらかい髪 | ピンの先が丸いもの、やわらかめの毛のもの |
| 太くかたい髪・毛量が多い | ピンの間隔が広めのもの、パドルなど面の広いもの |
| からまりやすい髪 | クッション性があり、ピン先が丸いもの |
| くせ毛・広がりやすい髪 | ブロー用のパドルやロールで、乾かしながら整える |
| 頭皮が敏感 | クッション性があり、ピン先が丸いもの |
濡れた髪は、乾いているときより弱い力で傷みやすいとされています。濡れた状態でとかすときは、目の粗いコームを使うか、毛先から少しずつやさしくとかしましょう。
手頃な価格で選ぶときのチェックポイント
手頃な価格のブラシを選ぶときは、次の点を店頭で確かめると失敗しにくくなります。
- ピンの先が丸く加工されているか(手の甲に当てて確認)
- ピンが抜けかけていないか、曲がっていないか
- 持ち手が手になじみ、重すぎないか
- ブロー用なら、耐熱温度の表示があるか
- 毛の素材(ナイロン、天然毛、ミックス毛)の表示があるか
正しいブラッシングのやり方
ブラシを選んだら、使い方も見直してみましょう。
- 長い髪は、毛先からとかしてからまりをほどく
- からまりが取れたら、中間、根元の順にとかす
- ブラシを頭皮に垂直に押し当てず、横から入れて転がすように動かす
- 強く押しつけたり、同じ場所を何度もとかしたりしない
力を入れすぎると、頭皮や髪の表面を傷める原因になります。
ブラシの手入れ方法
ブラシには抜け毛やほこり、スタイリング剤が少しずつたまります。清潔に保つことで、長く使えます。
毎回できる手入れ
- 使い終わったら、ピンや毛の間にからまった髪を取り除く
- 目の細かいコームや、ブラシ用のお手入れブラシで、毛の列に沿って汚れをかき出す
- 浮いてきたほこりは、ティッシュで取り除く
汚れがたまったときの洗い方
- からまった髪を先に取り除く
- ぬるま湯に少量のシャンプーか中性洗剤を溶かす
- ブラシの毛先をぬるま湯の中でふり洗いする
- 残った汚れは、手でやさしく落とす
- よくすすぎ、水気を切る
- 毛を下に向けて、風通しのよい日陰で乾かす
ブラシ同士をこすり合わせて洗うと、毛が広がってしまうことがあります。汚れは手で落としましょう。
木製の持ち手や、クッション部分に水が入るタイプは、水洗いできない場合があります。洗う前に、製品の表示や説明書を確認してください。
髪質に合うブラシやブローのしかたを詳しく知りたいときは、美容師に相談するのも近道です。美容室を駅・エリアから探すから探せます。
まとめ
- ブラシは価格より「用途」に合わせて選ぶ
- 毎日とかすならクッション、ブローならパドルやロール、ツヤ出しなら獣毛
- 髪質に合わせて、ピンの先やかたさ、間隔を確認する
- 濡れた髪は目の粗いコームでやさしくとかす
- からまった髪をこまめに取り、汚れたらぬるま湯でふり洗いする
参考
- ベス工業「美容、理美容向け業務用ヘアブラシ」 https://www.vess.co.jp/contents/hair/professional/
- 資生堂 Beauty Journey「ただとかすだけはNG!? 『正しいブラッシング』でツヤツヤ美髪に!」 https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/sp/DB008583/
- 貝印 よくあるご質問(ヘアスタイリング) https://www.kai-group.com/support/faq/beauty/hair/
- 貝印公式オンラインストア「風が通るパドルブラシ」 https://store.kai-group.com/shop/g/g14624/
- 無印良品「ヘアブラシのお手入れ(スタッフのおすすめ)」 https://www.muji.com/jp/ja/shop/045413/articles/muji-staff/682921
- 花王 ヘアケアサイト「濡れていると傷みやすい」 https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-4/

