ヘアトリートメントは、「どこで使うタイプか」と「髪がどれくらい傷んでいるか」で選ぶと迷いにくくなります。この記事では、インバスとアウトバスの違い、ダメージや髪質に合わせた選び方、効果的な使い方の手順を解説します。
トリートメントとコンディショナーの違い
まず、よく似たアイテムとの違いを整理しておきましょう。
- リンス・コンディショナー:髪の表面をなめらかにして、指通りをよくする。静電気を抑える
- トリートメント:成分を髪の内部まで届け、傷んだ髪を補修・保護する。質感を整える
家庭用のトリートメントの多くは、コンディショナーの働きもあわせ持っています。両者の違いは、補修や保護の度合いの差と考えるとわかりやすいです。
呼び方や推奨する使い方は、メーカーや製品によって異なります。最終的には、製品に書かれた使用方法に従ってください。
インバスとアウトバスの違い

トリートメントは、使う場所によって大きく2種類に分かれます。
| 種類 | 使うタイミング | 主な役割 |
|---|---|---|
| インバス(洗い流すタイプ) | シャンプー後、浴室で | 髪全体に成分を行き渡らせ、指通りや手ざわりを整える |
| アウトバス(洗い流さないタイプ) | タオルドライ後や乾いた髪に | ドライヤーの熱や摩擦から守る。毛先など気になる部分に使う |
インバスは、すすぐことで成分が髪全体に薄く均一に行き渡るのが特長です。アウトバスはすすぎが不要で、濡れた髪にも乾いた髪にも使えます。毛先だけなど、部分的に使えるのも便利な点です。
どちらか一方ではなく、組み合わせて使うのも一つの方法です。
アウトバスの主なテクスチャー
| テクスチャー | 仕上がりの傾向 | 向いている髪 |
|---|---|---|
| ミスト | 軽い | 細い髪、全体に薄くなじませたいとき |
| ミルク | しっとりしすぎない | 普通〜やや乾燥した髪 |
| オイル | ツヤが出やすく、まとまりやすい | 乾燥しやすい髪、広がりやすい髪 |
| クリーム | しっとり重め | 太い髪、毛量が多い髪 |
ダメージの度合い別の選び方
髪の傷みは、表面のキューティクルから始まり、進むと内部に及びます。
- 表面の傷み:摩擦や引っ張りでキューティクルが削れる。手ざわりがざらつき、指通りが悪くなる
- 内部の傷み:カラーやパーマの繰り返し、強い紫外線、高温での加熱などで内部の成分が流れ出やすくなる。ハリやコシ、ツヤが失われる
この状態に合わせて、トリートメントの選び方を変えましょう。
| 髪の状態 | 選び方の目安 |
|---|---|
| ダメージが少ない | 普段はコンディショナー中心。乾燥が気になる日にトリートメントを使う |
| 毛先のパサつき・からまり | インバスのトリートメントに切り替え、毛先にアウトバスを足す |
| カラーやパーマを繰り返している | 補修をうたうインバス+熱から守るアウトバスを組み合わせる |
| アイロンやコテを毎日使う | 熱から髪を守るタイプのアウトバスを使ってから加熱する |
化粧品であるトリートメントの役割は、髪にうるおいを与えたり、裂毛・切毛・枝毛を防いだりする範囲です。今以上に傷ませないための「予防」として続けることが大切です。
髪質別の選び方
同じダメージ度合いでも、髪質によって合う質感は変わります。
- 細い・やわらかい髪:重いクリームやオイルを多く使うと、ぺたんとしやすい。軽めのミルクやミストを選び、量を控えめにする
- 太い・かたい髪:しっとりタイプのインバスと、オイルやクリームのアウトバスが合わせやすい
- 広がりやすい髪:乾かす前にアウトバスをなじませ、毛先にもう少し重ねる
- からまりやすい髪:指通りをよくするタイプを選び、とかす前になじませる
インバストリートメントの使い方
インバスは、つける場所とすすぎ方で仕上がりが変わります。
- シャンプーをしっかり泡立てて洗い、ぬるめのお湯で十分にすすぐ
- 髪の水気を手で軽く絞る(水分が多いと、トリートメントが薄まる)
- 適量を手のひらに広げ、傷みやすい中間から毛先を中心になじませる
- 目の粗いコームか手ぐしでとかし、全体に行き渡らせる
- 製品に表示された時間をおいて、なじませる
- ぬるつきがなくなるまで、しっかりすすぐ
根元付近は皮脂が出やすいため、つけすぎないようにしましょう。すすぎ残しは頭皮のトラブルにつながることがあるため、生え際や襟足まで丁寧に流します。
アウトバストリートメントの使い方
アウトバスは、ドライヤーの前になじませるのが基本です。
- タオルで髪をはさみ、こすらずに押さえて水気を取る
- 適量を手のひらに広げる
- 傷みやすい毛先からつけ、残りを中間になじませる
- 目の粗いコームでとかし、全体に行き渡らせる
- ドライヤーを髪から10cm以上離し、根元から毛先へ乾かす
髪が多い人は、乾かす前に全体へなじませ、毛先に少量を重ねます。髪が細い人は、毛先から始めて、手に残った分を根元側へ広げる程度で十分です。
濡れた髪は、乾いているときより柔らかく、弱い力で傷みやすい状態です。タオルドライやとかすときは、ゴシゴシこすらずやさしく扱いましょう。
効果を高めるためのポイント
- 乾かし過ぎない:完全に乾いた髪に熱を当て続けると、さらに乾燥しやすい
- 外出前にも使う:紫外線もダメージの原因になるため、日差しの強い日はアウトバスで保護する
- 毎日続ける:一度で劇的に変わるものではないため、習慣にする
自宅でのケアに加えて、サロンでのトリートメントを取り入れる方法もあります。美容室を駅・エリアから探すから、近くの美容室を探せます。
まとめ
- トリートメントは補修・保護、コンディショナーは表面を整えるのが主な役割
- インバスは髪全体に、アウトバスは乾かす前や毛先に使う
- ダメージが進むほど、インバスとアウトバスの組み合わせを検討する
- 細い髪は軽い質感を少量、太い髪はしっとりタイプが合わせやすい
- 濡れた髪はやさしく扱い、製品の使用方法を守って続ける
参考
- 花王 ヘアケアサイト「リンス・コンディショナー・トリートメント」 https://www.kao.com/jp/haircare/scalp-care/8-5/
- 花王 ヘアケアサイト「キューティクルの傷み」 https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-2/
- 花王 ヘアケアサイト「髪の内部の傷み」 https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-3/
- 花王 ヘアケアサイト「濡れていると傷みやすい」 https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-4/
- 資生堂 Beauty Journey「自宅でできるインバス&アウトバスのヘアケア術」 https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB003538/
- 京都府「化粧品の効能の範囲」 https://www.pref.kyoto.jp/yakumu/koukoku/kesyouhin-kounou.html

